Closing Party

この場を立ち上げる段階で、作品展示をもって最後を飾ろうという企画でした。

期間限定のアート食堂3号線を振り返り、皆さんとの出会いが何よりの財産となりました。

「結ぶ」には様々な解釈ができますが、私にとっては人間関係を結ぶという事です。

近年、ネット社会が発達し、希薄な人間関係のつながりが問題になってきている中、あえてネット上での繋がりを肯定してみたくなり、この作品を作りました。ツイッタ―で暴動を扇動した出来事もありました。また、東日本大震災の際、人のつながりはネットを介して膨大に大きく強くなりました。

電気がなくなれば切れてしまう、物理的に弱いつながりは、実は切れてしまった後でも、心の中で強く残っていくリアリティーがあります。そしてこの食堂に来られた多くの方も、そのような繋がりで出会えた方達です。

現代美術は否定する上で成り立っており、その鋭利さが魅力だと感じています。

一方で、ゆるさの中にも大きな可能性があり、つながりを広げるものだと今回学ぶ事ができました。ネット上の発言を、メモ帳やポストイットで表現し、皆さんの赤い糸で繋げていくことで、この作品の完成としたいと思います。

また、宇佐美氏のパフォーマンスで、人との関係の在り方、血脈、震災を超えて残っていくものを具現化していただき、ありがとうございました。

松本和子

作品タイトル:Red Strings

参加型アート作品/宇佐美陽一氏のパフォーマンス

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